シヴィライゼーションというPCゲームを知っているだろうか。基本はターン性の歴史シミュレーションなのだが、廃人育成、合法麻薬などと恐ろしいあだ名のつくゲームでもある。
現在シリーズで1〜4まで出ており、またヴァージョンによってその中でもいくつか違いはあるのだが、ここではシリーズ3のシヴィライゼーション3コンクエストについて取り上げる。
ちなみに最新版の4ではないのは、ひとえに自マシンの性能的な限界によるもので、新しいものは要求されるスペックが高いので手が出せないのである。(3でもぎりぎり)
さてこのシリーズの特徴は、人類の発祥から現代に至る6000年の人類の歴史をシュミレートしているところにある。
新たな土地を開拓し、町を築き、次第に都市へ、国家へ、そして文明規模にまで民族を発展させていく。
都市の振興や新技術の研究に励みつつ、国家の威信をかけて七不思議を建設し、強大な文明には貢物を差し出しながらも、技術開発で得た新たな新兵器で敵国を蹂躙する。
そして最終的に世界の覇者たる文明国家を築き上げることがこのゲームの目標となる。
クリア条件も複数用意されており、様々なプレイスタイルを選べるのも大きな特徴である。
箱庭的世界の中で歴史性とゲーム性が両立しており、ゲームといっても、子供がやるものというより、大人がやってこそ楽しめるゲームであると思う。
日本では知名度は低いようだが、世界中に熱狂的なファンがおり、その中毒性の高さは、このゲームが理由で離婚訴訟に発展した夫婦や、仕事をサボってクビになったビジネスマンから訴訟を起こされるハメになるなど、多くの伝説を残していることからも伺える。
細かい部分も外国製のゲームと思えないほど練りこまれている。
外交、行政、軍事など各分野の「担当省」の助言やゲーム内の辞書を使えば、マニュアルを読む必要もないほど軽快にプレイのノウハウを習得できるようになっている。
3Dモデルからアニメーションが起こされた個々のユニットの造型も非常に出来が良いし、ゲームに勝利し、グラフやリプレイで文明発展の様子を追って見ることができるのも嬉しい。
また、ほかのプレイヤーと対戦できるマルチプレイヤーモードや、「ローマ帝国の滅亡」「大航海時代」「太平洋戦争」といった、史実に基づいた9本のシナリオなどもある。
既存のルールに飽きたら、自分で好きなようにカスタマイズして遊べるのも大きなポイント。
また一般ユーザーが、新シナリオや新ユニットを作って公開してくれているので、それらをDLすることで新たな世界を楽しむことができる。
登場する文明は、基本となる16の文明のほか、「コンクエスト」では、シュメール、ヒッタイト、オランダ、ポルトガル、ビザンチン、インカ、マヤの7文明が追加され、「プレイザワールド」で追加された8文明も含めると、合計15文明が追加となり、計31文明が使用可能である。
プレイヤーはこの31種の文明から好みのものを選択し、ランダムに生成された見知らぬ大陸上で紀元前4000年から近未来の2050年までに渡って文明を育てつつプレイすることになる。
プレイヤーの行動は、主に都市を建設し、マップを探索しながら開墾や衛星都市の建設を繰り返し、内政面では施設やユニットの生産に気を配ったり新たな技術の発見を続けながらも、周囲との国家の外交や戦闘によって領土を拡大させていくのである。
左がここで取り上げているシヴィ3のコンクエスト同梱版。真ん中がシヴィ4で、右がシヴィ4追加パックのビヨンドザソード同梱版です。最初に言ったとおりかなりのスペックが要求されるので、動作環境を確認したほうがいいです。